ミャンマーの人って、本当に真面目なの?」 特定技能などの外国人採用を検討している企業様から、一番最初によく聞かれるのがこの質問です。

ネットや紹介会社のパンフレットには「真面目」「親日」といった言葉が並んでいますが、正直なところ「そんなに都合の良い話があるのかな……」と疑ってしまうのも無理はありません。実際に現場で一緒に働くとなれば、きれいごとだけでは済みませんからね。

今回は、実際にミャンマーの方々を送り出し、現場のリアルな声を聞いている立場から、彼らの「本当の姿」を包み隠さずお話ししてみたいと思います。

ミャンマー人は真面目と言われる理由とは

ミャンマーの人が「真面目だ」と評される最大の理由は、その根底にある仏教の教えと国民性にある、と私は感じています。

ミャンマーは国民の約9割が敬虔な仏教徒で、幼い頃から「徳を積む」という考え方が染み付いています。これが仕事の現場では、「ズルをしない」「言われたことをコツコツこなす」という姿勢に繋がっているようです。ちょっとスピリチュアルな話に聞こえるかもしれませんが、現地の生活を覗くと、年上の人を敬い、静かに礼儀正しく振る舞う姿が日常なんですよ。

また、ミャンマー語と日本語は語順が似ているので、他の国の方に比べると日本語の習得が少し早めな傾向があります。意思疎通がスムーズにいきやすい分、「こちらの意図をしっかり汲み取ってくれる=真面目に指示を聞いてくれる」という印象に繋がっているのかもしれませんね。もちろん、個人差はありますが、国民全体のトーンとしては非常に穏やかで控えめな方が多い印象です。

実際の現場での評価・働きぶり

さて、肝心の現場での評価ですが、製造業や介護の現場からは「とにかく休まないし、地道な作業を嫌がらない」という声をよくいただきます。

以前、ある加工工場の方から聞いた話が印象的でした。 「今まで別の国の方を雇っていた時は、休憩時間が終わってもなかなか戻ってこないことがあったけど、ミャンマーの子たちは5分前には持ち場に座って待っているんだよね」 ……これ、日本人の感覚からすると当たり前に思えますが、実は外国人採用の現場ではかなりポイントが高い部分だったりします。

ただ、一方で「おとなしすぎる」という側面もあります。 分からないことがあっても、ニコニコして「はい」と言ってしまう。でも、実際は理解できていなかった……なんていう、いわゆる「わかったふり」が起こりやすいのもミャンマー人あるあるです。これはサボっているわけではなく、相手を敬うあまり「できない」と言い出せない優しさ(というか、遠慮)から来ているんですよね。ここを理解して接してあげると、現場の評価はグッと安定します。

よくある不安(遅刻・離職・コミュニケーション)

「すぐに辞めちゃうんじゃないか」「遅刻が多いんじゃないか」という不安、当然ありますよね。 結論から言うと、ミャンマーの方は他国と比べても離職率は低めな傾向にあります。一度「この場所は居心地が良い」と感じると、家族のようにその会社を大事にする義理堅さがあるからです。

ただ、コミュニケーションについては少し注意が必要です。 彼らは争い事を嫌うので、現場で厳しく叱りすぎると、心がポキッと折れてしまうことも。怒鳴るような指導をしてしまうと、「真面目だからこそ深く悩みすぎて、ある日突然来なくなる」というパターンが稀にあります。

ちょっと話が逸れますが、彼らは「徳」を大切にするので、会社でのお祝い事や、ちょっとした差し入れなどの「温かい気遣い」にものすごく感動してくれます。遅刻についても、日本のルールを最初にしっかり論理的に(でも優しく)伝えれば、大抵の方は律儀に守ってくれますよ。

他国(ベトナムなど)との違い

特定技能でよく比較されるベトナムの方々と比べると、ミャンマーの方は全体的に「マイルド」で「シャイ」です。

ベトナムの方は非常にアグレッシブで、向上心も強く、「もっと稼ぎたい!」「もっと残業したい!」とハキハキ主張する方が多いですよね。それはそれで頼もしいのですが、時に現場で日本人スタッフと衝突してしまうこともあります。

対してミャンマーの方は、一歩引いて周りに合わせるタイプ。 「ガツガツ稼ぎたい!」というよりは、「静かな環境で長く、安定して働きたい」というスタンスの方が多い気がします。 例えるなら、ベトナムの方が「攻めのエース」なら、ミャンマーの方は「守りの要」といったところでしょうか。職場の雰囲気を壊さず、じわじわと馴染んでくれるのが彼らの良さですね。

採用で失敗しないポイント

ミャンマー人採用で失敗しないために、これだけは覚えておいてほしいのが「面接での見極め」と「入国後のフォロー」です。

面接では、日本語のレベルだけでなく「家族のために働きたい」という動機が明確かどうかを見てください。彼らにとって家族は絶対的な存在なので、家族を支えるという目的がある人は、多少辛いことがあっても踏ん張ってくれます。

また、入国後の最初の1ヶ月は、意識的に声をかけてあげてください。 「ご飯は食べられている?」「寒くない?」といった、たわいもない雑談でいいんです。 個人的な感覚ですが、ミャンマーの方は「自分を気にかけてくれている」と感じるだけで、仕事へのモチベーションが目に見えて変わります。現場の担当者さんが「この子はうちの家族だ」くらいの気持ちで接してくださる企業様では、まず失敗しているケースを見たことがありません。

まとめ|ミャンマー人採用は向いているのか

ミャンマー人採用が向いているかどうか。 結局のところ、それは「どんな組織を作りたいか」によるのかなと思います。

  • コツコツとした単純作業を丁寧にこなしてほしい
  • 職場の和を乱さない、穏やかな人を採用したい
  • 長く定着して、会社の戦力になってほしい

もしそう考えているのであれば、ミャンマーの方は間違いなく有力な候補になります。 もちろん、彼らも人間ですから、文化の違いによる小さなトラブルはあります。でも、根っこの部分にある「真面目さ」は、多くの日本企業が求めているものに近いのは間違いありません。

今回のポイントまとめ

  • 国民的に控えめで、コツコツ働くのが得意な人が多い
  • 「わかったふり」をさせない、優しい声がけが定着のコツ
  • 他国に比べて離職率は低く、職場に馴染みやすい
  • 家族思いで義理堅いので、信頼関係が築けると強い

初めての外国人採用は、誰だって不安です。でも、一歩踏み出してみると「あ、こんなに一生懸命働いてくれるんだ」と驚かれる企業様も多いです。

ミャンマー人採用でお困りの方へ

「ミャンマー人の採用に興味はあるけど、実際どう進めればいいかわからない」 「特定技能の煩雑な書類手続きを考えると、腰が重い……」

そんな時は、私たちのような支援サービスをぜひ頼ってください。 私たちは単に人を紹介するだけでなく、御社の現場に合う人材の選定から、入国後の生活サポート、そして何より重要な「現場でのコミュニケーションの橋渡し」をトータルでお手伝いしています。

実は、ちょっとした「伝え方のコツ」を知っているだけで、現場のトラブルは劇的に減るものです。 無理に導入を勧めることはありません。まずは今の現場の悩みをお聞かせいただくだけでも、解決の糸口が見つかるかもしれません。

「まずは相談だけ、情報収集だけ」でも全く問題ありません。 ミャンマーの方々が持つポテンシャルを、御社の成長にどう活かせるか。一緒に考えていければ嬉しいです。ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

投稿者プロフィール

西 政彦
西 政彦
9年以上にわたり、技能実習生から特定技能外国人までの支援に従事。
ミャンマーにおいて、特に技能実習生や特定技能外国人のサポートを継続的に行い、2ヶ月に一度ミャンマーを訪問して面接を実施。
特に介護、食品製造業へのミャンマー人労働者の就労支援で多数の実績。
日本語会話に特化したクラスの提供や、介護福祉士資格取得のためのeラーニングサポートを実施。
外国人雇用管理主任資格者
特定技能外国人等録支援機関19登-002160

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です