
外国人雇用でミャンマー人に特化した採用戦略で企業の成長を支援する特定技能外国人登録支援機関、ネクストドアです。
新年度が始まり、職場や生活環境が大きく変わる春。
日本ではこれから、ゴールデンウィーク明けに「五月病」と呼ばれる心身の不調を訴える人が増える傾向があります。
最悪の場合、退職してしまうケースもありますよね?
実はこの現象、外国人労働者にも無関係ではありません。
慣れない文化や言語、働き方の違いは、知らず知らずのうちにストレスとなり、不調を引き起こすことがあります。
本記事では、外国人にとっての「五月病」に似た状態や、日本と海外の休日の違い、そして企業が外国人を受け入れる際に意識すべきメンタルケアや休暇対応について解説します。
今、働いている外国人社員が元気そうに見える受け入れ企業様も、ぜひ一度この記事を読んでみてください。
外国人の働き方や休暇の取り方について、今一度見直すきっかけとなれば幸いです。
五月病とは?
五月病とは、日本の新年度である4月に入社や異動、進学などで生活環境が大きく変化した人が、ゴールデンウィーク明け頃から感じる心身の不調を指します。
具体的には、やる気が出ない、出勤がつらい、眠れない、食欲がないといった症状があり、うつ病の初期症状と似ていることもあります。
正式な医学用語ではありませんが、多くの人が経験する可能性があるため、企業としても従業員のメンタルケアに注意を払う必要があるでしょう。
特に、新入社員や中途入社の社員が感じるプレッシャーや孤独感は、見過ごされがちです。
職場内でのコミュニケーションを密にし、変化に適応しやすい環境づくりを行うことが、五月病対策として重要です。
特に外国人社員にとっては、日本特有の習慣や文化への適応もストレスの一因となるため、丁寧なフォローが求められます。
外国人にも五月病にあたるようなものはある?
外国人労働者にも、日本人と同様に環境変化による心身の不調が現れることがあります。
とくに来日して間もない時期や、新しい職場に適応しようとする過程では、言語の壁、文化の違い、孤独感などが重なり、精神的な負担となることがあります。
日本で言う「五月病」に近い状態に陥ることも珍しくありません。
母国との価値観の違いや、日本独特の上下関係、働き方のスタイルに戸惑いを感じるケースもあります。
こうしたストレスは表に出にくいため、企業側が積極的に気づき、サポートする体制が必要です。
たとえば、外国人社員との定期的な面談や、メンタルケアを目的とした社内制度を設けることが有効。
また、同じ国籍のスタッフや、信頼できる相談窓口の存在も、安心感を与える要素になります。
外国人の「五月病」的な状態を早期に察知し、適切に対応することが、職場の安定と離職防止につながります。
海外と日本の祝日や休日の違いは?
ところで、日本にはゴールデンウィークのような祝日の連休がありますが、海外の休日はどのようなものなのでしょうか?
実は、日本は世界的に見ても祝日が多く、連休が集中する傾向があります。
一方で、海外諸国では、祝日は少ないものの、有給休暇を長期で取得する文化が根付いている国もあります。
たとえば欧州諸国では、年間で4週間以上の有給休暇を取得できることもあり、夏季に1〜2週間以上の連続休暇を取るケースもあります。
対して日本では、有給休暇の取得率が低く、計画的な長期休暇を取りにくい風潮が残っていると言えるでしょう。
外国人労働者にとっては、この違いがストレスや不満の原因になることがあるのです。
「なぜ自由に休めないのか」「有給を取りにくい雰囲気がある」といった戸惑いが、職場環境への不適応につながる恐れもあります。
外国人の休日の取り方に対しては、出身国の文化的背景を理解しつつ、柔軟な対応を心がけることが重要です。
働き方の多様性を認めることが、職場全体の生産性と満足度を高めることにもつながります。
外国人の休日の取り方やメンタルケアに関して受け入れ企業が気をつけるべきこと
外国人労働者を受け入れる際には、休日の取り方やメンタルケアに対する配慮が不可欠です。
まず、出身国によって祝日や宗教的な休暇の考え方が異なるため、企業として柔軟な対応が求められます。
たとえば、宗教行事や家族行事のための特別休暇を認める制度を導入することで、外国人社員の働きやすさが格段に向上します。
また、長期休暇の取得を奨励し、過度な残業やプレッシャーを与えない職場文化を整えることも重要。
さらに、言語や文化の壁を感じやすい外国人には、メンタルケアの仕組みを明確にし、相談しやすい環境を整備することが求められます。
社内に相談窓口を設置したり、定期的なヒアリングを行うことで、問題の早期発見と対応が可能になるでしょう。
外国人社員が心身ともに健康で働き続けられるよう、企業が積極的に支援する姿勢を持つことが、持続可能な雇用とチームの信頼関係構築につながります。
まとめ
日本の「五月病」は、環境変化によるストレスから心身に不調をきたす現象ですが、外国人労働者も言語や文化の違い、新しい生活環境に適応する過程で、同様のストレスを感じることがあります。
そして、それは外国人が来日したタイミング、あるいは日本で働き始めてしばらくしてから徐々にストレスが蓄積するので、いわゆる五月病の時期に現れるとは限りません。
特に休日の取り方や働き方の文化差を感じると、外国人にとって戸惑いの要因となり得るでしょう。
企業が外国人労働者を受け入れる際には、休暇制度の柔軟な対応やメンタルケア体制の整備が不可欠です。
相互理解と配慮ある職場環境づくりが、安心して長く働ける土台となるのです。
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投稿者プロフィール

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9年以上にわたり、技能実習生から特定技能外国人までの支援に従事。
ミャンマーにおいて、特に技能実習生や特定技能外国人のサポートを継続的に行い、2ヶ月に一度ミャンマーを訪問して面接を実施。
特に介護、食品製造業へのミャンマー人労働者の就労支援で多数の実績。
日本語会話に特化したクラスの提供や、介護福祉士資格取得のためのeラーニングサポートを実施。
外国人雇用管理主任資格者
特定技能外国人等録支援機関19登-002160